法律事務所(弁護士)の離婚ホームページ制作の考え方
離婚問題を扱う法律事務所のホームページは、法律相談の申し込みが最も多いテーマの一つです。一昔前は離婚案件の積極的な集客を避ける法律事務所も多かったですが、近年では離婚の無料相談を受け付ける事務所が増えており、対応の幅が広がっています。
離婚に関する法律相談は、感情的な負担が大きく、相談者の心理的ハードルが高い傾向にあります。そのため、ホームページの構成やコンテンツの質が重要であり、相談者が安心して情報を得られるような設計が求められます。
無料相談について
無料相談を実施すると、必ず相談数は増えます。相談内容のレベルは総じて低下いたしますが、相談数を稼ぐのであれば、最初は無料相談を取り入れたほうがよいです。ライバル関係で、周りの大手事務所などが無料相談をしているのに有料相談では数が集まりません。運営してく中で相談数が増加してきたら、徐々に有料相談にして、それでも相談数が足りるようになったと思った時点で完全に有料にしてもよいかと思います。その場合でも相談料は抑えたほうがよいです。
スマホサイトの重要性
離婚関連のホームページは、他の法律テーマと比較してスマートフォンでの閲覧率が極めて高い傾向があります。主な理由として以下の点が挙げられます。
- 家庭内で共有するPCやタブレットでは閲覧しにくい
- 離婚に関する悩みが常に頭から離れず、一人の時間や寝付けない時にスマホで情報を検索する
- スマホの方が手軽に閲覧・問い合わせしやすい
そのため、離婚に特化した法律事務所のホームページでは、スマホ向けの設計が非常に重要になります。一般のPCサイトをスマホ対応にするだけではなく、スマホユーザーに適したナビゲーション設計や直感的なUIを採用することで、離婚相談者がストレスなく情報収集できる環境を整える必要があります。
重要なコンテンツ
離婚相談サイトにおいて重要なコンテンツは以下の通りです。
- 離婚の基本情報:財産分与、親権、離婚の種類、流れなどの基礎知識
- コラム・解決事例:他のテーマでも共通の重要コンテンツであり、実務を通じて得た生の知識を紹介することでSEO対策を有利にします。
- 相談者の声:実際に法律事務所を利用した方のレビューや体験談を掲載することで信頼性を向上
これらのコンテンツを適切に配置することで、相談者にとって価値のある情報提供が可能になります。
不倫慰謝料請求の扱い
離婚相談において特に多いテーマの一つが不倫慰謝料請求です。このテーマをどのように扱うかについては、以下の2つの方法が考えられます。
離婚ホームページの一部として組み込む
- 離婚相談の入口として不倫慰謝料請求を明確に位置付ける
- 離婚問題との関連性を明確にし、相談しやすい環境を提供
専用ホームページを作成する
- 不倫慰謝料請求は比較的緊急性が高い相談が多いため、独立したサイトとして構築
- 慰謝料請求された側の情報を詳細に提供し、ターゲット層にアピール
いずれの方法も、法律事務所の方針やマーケティング戦略に応じて選択することが重要です。
ホームページ運営の視点
離婚相談は法律相談の負担が大きく、問い合わせの受任率は比較的低い傾向にあります。しかし、法律相談の申し込み件数は他のテーマに比べて多いため、開業時には離婚案件に積極的に関与することが推奨されます。
また、離婚に関するリスティング広告は非常に効果的であり、当社が関与する場合は原則として推奨しています。ただし、業務の状況に応じて、リスティング広告を停止することで新規相談の調整を図ることも可能です。
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